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おめでとうございます!

『深津絵里さん、モントリオール国際映画祭で最優秀主演女優賞受賞!』

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最近じゃヴェネチアよりモントリオールのほうが『世界三大映画祭』的な風潮もあったりなかったりですが、
そんなことはどーでもよくって、どこの映画祭だろうが誰にだろうが、深津さんの演技が評価されたことは、とっても素晴らしいことだと思います。
きっと役者さんたちは賞をもらうためにお芝居してるんではないと思うけど、ご褒美だと思う!
この写真、めちゃ綺麗・・・(惚)。

『悪人』公式HP

かたやヴェネチア国際映画祭には『ノルウェイの森』が出品されてて、評判も上々のようですね。
(菊池凛子ちゃんがスパイク・ジョーンズと付き合ってたとは知らんかったぜよ!凛子ちゃん英ペラやしべっぴんさんやし、モテ男も惚れるわけよ。つか私、凛子ちゃんファン♥素の時の天然ぶりがめっちゃかわいいし、仕事に対しての姿勢も素晴らしいと思う!)
凛子ちゃんのこと熱く語ってしまいましたが、何度も読んでる本って、既に自分の中で映像化されてしまっていること、ないですか?
思うに、多分『ノルウェイの森』は世界中にいろーーーんなビジュアルが存在していると思うのです。
なので、正直観てしまって「うーーん。。私の描いてたのと違う・・・」となるのがやや怖い。(過去何度もあった。どーしたって原作のファンだったら自分の頭の中の映像のほうを優先してしまうもんで…)
でも『青いパパイヤの香り』『夏至』(両方とも大好きな映画の2本!!)のトラン・アン・ユン監督だから、きっとあの繊細で複雑な世界観を美しく描いていることと信じます!


私ごとですが、ちょっと調子がよろしくない(体は元気です)もんで、また不定期更新になるかも…ですが、ごめんなさい。でもなるだけ書きたい時に書けることを書くつもりです。
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by ms.paddington | 2010-09-08 13:56 | 映画

自由って・・・?

ぐだぐだで相変わらず全くイケてない状態な自分にうんざり。要・気分転換!!!

この映画を知った時からすんごく観たい!と思った。

『ペルシャ猫を誰も知らない』公式HP

音楽やら何やら色んなことにおいて、すんごく規制の厳しいイラン。
音楽だって例にもれず。ポップ・ミュージック禁止。その制限される"ポップ・ミュージック"の範囲も幅広い。
しかも楽器を所持してるだけで、ライブをするだけで罪になり逮捕される。
フィクションだけど、実際の事件や実在の人物に基づき作られたらしい。
撮影もほとんどゲリラ的に行い、撮影したらすぐ撤収。クランクアップしたら監督&主演二人は即イランを離れたらしい。
イランの文化やしきたりやお国事情をほとんど知らない私なので、ほんとHPや映画紹介サイトの受け売りですが…。公式HPで予告編も観れますし、詳しくはそちらで(丸投げ)。
知らないゆえに余計惹かれるし、とても観たい。
しかし、地元のスクリーンで観れることは、、、ほぼないんだろうな。。。でも自主上映グループさんとか好きそうやな(期待)。
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by ms.paddington | 2010-09-02 22:39 | 映画

The Oscars

d0021094_22393953.jpg80th Annual Academy Awards/公式サイト

日本時間、本日10:00~アカデミー賞の授賞式がありましたね。(今再放送中)
録画してたのを見たんですが、祝!コーエン・ナイト!!!(ファンと言えるほどではないですがかなり好きなのです)
監督を務めた『ノー・カントリー』が作品賞、兄弟が監督賞、脚色賞、予告編だけでも快演ぶりに震えたハビデル・バルデム(素顔は伊達男)が助演男優賞、と下馬評通りカタくオスカー・ゲット。
もうすぐ見れるのでわくわくぞくぞくしております★★★
スピーチも「ありがとう」の後に、「11才の時と変わらず映画の中で遊んでます。」、なんて飄々としたコーエン節聞かせてくれ、ニヤけました。
バルデムさんのママへの熱いコメントも感動的だったし、悠々と構えていたトミー・リー・ジョーンズもクールでかっこよかった。あと、スタジオゲストの戸田奈津子さん(翻訳家)が笑えるほどのコーエンびいきで(口を開けば「私は"ノー・カントリー"なんで」なくらい)ちょっと面白かった。

固いとことサプライズなとこが両方あったようで、主演&助演の両女性は前評判ではあまり名前を見なかったお二人の受賞。ご本人が1番驚いてたようなコメントがすんごいリアルで感動だった。
特にエディット・ピアフを演じたマリオン・コティヤールさんの言葉には思わずうるっときた。
「愛よ、人生よ、ありがとう。」の言葉は思わず出たっぽく感じたけど、心底ピアフになりきってたんだなぁ。
ティルダさんのコメントも独特でマネージャーさんへの感謝をユーモアいっぱいに伝えるとこなんて、さすがイングリッシュ・レディ。
あと『JUNO』の脚本書いた方(名前が今わからないのですが)の、コメントも感謝と感動と興奮が伝わってきてぐっときました。やはり、、、自分は女性に胸を打たれがち&感情移入しがちです。


浅野忠信さんの『モンゴル』は惜しくも受賞を逃しましたが、
今年の役者部門は4人そろってヨーロッパ組、ですよね?
歌曲賞もアイルランドのインディー作『ONCE』だし(あの二人いつの間にかデキてたんですね、知らなかった)
そう考えると、浅野さんも日本映画も今後チャンス大!ですよね。
そういや、プレゼンターとして登場したオーウェン・ウィルソン。お元気そうでよかったよかった。


どれもまだ見てないので自分はどれが好きかまだわからないのだけど、『ノー・カントリー』はじめ、ノミネートされていた作品どれも「見たい!!」ととても興味そそられた作品ばかりでした。
特に今公開中の『潜水服は蝶の夢を見る』は可能であればぜひ見たいと考えています(地元で見れる可能性は限りなく低い…)。
今年はたくさん映画館に足を運べそうです。
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by ms.paddington | 2008-02-25 22:29 | 映画

Volver

d0021094_16363536.jpg 『ボルベール<帰郷>』
予告編はコチラにて視聴できます。

失業中の夫と思春期の娘を養うため、朝から晩まで働くライムンダ(ペネロペ・クルス)。明るくたくましい彼女にも、確執のあった母が父と一緒に火事で亡くなってしまうという苦い過去があった。そんなある日、あろうことか夫が娘に関係を迫り、抵抗した娘に刺し殺されてしまう。ライムンダが愛娘を守りたい一心で夫の死体の処理に奔走してる最中、今度は故郷ラ・マンチャに住む伯母の急死の報せが。ライムンダの姉が葬儀へ駆けつけたところ、彼女はそこで死んだはずの母の姿を見掛けたという奇妙な噂を耳にするのだったが…。

『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』に続く、スペインの巨匠・ペドロ・アルモドバル監督が贈る"女性賛歌三部作"の最終章。

主演はスペインの至宝、ペネロペ・クルス。
まず、何をおいてもこのP・クルスがほんとーーーーーーーーに素晴らしかった。
どう表現したらいいか・・・・「情熱的」?「生命力みなぎる」?「溌剌」?「濃い血の通った」?いろいろ考えたんですがどれもしっくりこない。私の貧相なボキャブラリーでは言葉で表わせないんですが、[女][母親][娘]の全てをものすごいパワーと圧倒的な演技力・存在感で体現していて本気で感動しました。
感想書こうとしても、もう彼女のことしか書けそうにないくらい。
泣いて笑って怒って歌って。どの表情も120%女なのだ。骨太で逞しくってそしてその美しさだけで涙がでそうなほど美しかった。
役柄としてももちろんだけどスクリーンのこちらにいる観客にも一切の媚びのないペネロペさんの佇まいに「美貌」の美しさじゃなく、「女」としての美しさってのはこうなんだよ!と見せつけられた気がした。男はみなころころオチるだろうけど、女も惚れる女だぜ!


ストーリーとしては、一筋縄じゃいかないアルモドバル監督ですから「うそーん」とつっこみたくなるほど過激で衝撃的な展開を何度も見せるのだけど、でも映像で見せられると不思議と「ないない」とはつっこめない。観客を引き込んでしまう巧さはやっぱお見事、素晴らしい!
ストーリーの濃さや主人公の気性の激しさを表すかのような、赤をメインとした原色の色使いも若干怖いとさえ思ったほどハマってました。
あと、「東風は人の気を変にする」とか「迷信深い田舎の人」なエピソード(本当かどうかはわからないけど)、アツイ主人公と対照的にほわんとした(ちょい天然)母親&姉のキャラなどもどことなく私自身の持つ<両親の里・帰郷>のイメージとぴったりで懐かしい気持ちになった。

「悲劇」って望んで起きてしまうことではないし、選ばれた人だけの身に起こることでもない。誰の身にも起こりうる可能性がある、当然起こらないことを願うけども。
そう思うとアルモドバル監督の描く話や人間の生きざまというのは、「フィクションだし」と片付けてはいけない気がする。
そして想像を絶するほどの悲劇でも、押しつぶされそうなほど重すぎる秘密でも、「母」「父」「親」というのは耐え抜き守り通す強さを身につけていく生き物なんだなぁ、と。それが正しいかどうかは別としても。
んで壮絶すぎる話だけど、溢れんばかりの優しさと希望を覗かせる終わり方で幕を閉じるところが、この監督を大っっ好きな理由なんです!!!
きっとジョン・キャメロン・ミッチェルと似てる愛を持つ人だと思う!そう信じてしまうほど大きな愛と優しさを見せてくれる。
どこにも希望を見いだせない映画は嫌。(今まで数作だけあったけどそれらを見たことをいまだに後悔してる。)
母親に会ってたわいもない話をしたくなりました。
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by ms.paddington | 2008-02-04 18:04 | 映画

After the Wedding & this week

珍しく忙しい1週間だった。
火曜日に映画を見に行き、水曜日に友人たちと会い、今日再び映画。
そんな多忙と呼べるほどではないかもしれんが、普段相当な出不精な私にとってはかなり精力的に動いた。
水曜日に会った以前の職場の友人たちとのご飯&酒飲み会では、ほんとーーーーに元気をもらった。
頻繁には会えなくても何年経っても変わらない楽しすぎるバカ話&美味しいお酒が飲める仲間というのは、本当にありがたいなと実感した。

さて、映画のこと。
定期上映されない映画を、少し遅れて[自主上映]という形で観ることができる。
もちろん日数は限られるので大抵1日、多くて2日間。
昔はがむしゃらに見に行ってたが、最近はとんとご無沙汰だった。
今週はどちらも自主上映会のほうだったのですが火曜に見たのは、

d0021094_21174889.jpg 『アフター・ウェディング』
こちらも"trailer"で予告編視聴可。

インドで孤児たちの援助活動に従事するデンマーク人・ヤコブ。財政難の孤児院を運営する彼のもとに、同郷の実業家・ヨルゲンから巨額の寄付金の申し出が舞い込む。寄付にあたりひとつだけ出された条件が「デンマークで直接会うこと。」だった。久しぶりに故郷に帰ってきたヤコブを待ち受けていたのは、予想だにしなかった衝撃的な事実とヨルゲンの全てを託した頼みごとだった。

監督は、ドグマ作品(照明・音楽・セットを使わないなど多くの制限を撮影方法を用いた作品)『しあわせな孤独』が大絶賛され、続く『ある愛の風景』も世界各国に衝撃を与えたデンマーク人監督、スサンネ・ビア。(ちなみにどちらもハリウッドでリメイク進行中だとか。)

観て数日経ちますが、いまだ衝撃が残っていてどう言葉にしていいかわからない。
そして観た人それぞれの感じることや感想も違うんじゃないかって思う。
なんというか、、、、あまりに大きすぎてこれを"愛"と呼ぶんだろうか?
自分の命が終わる日を知った時、愛するものに何を残せるか?」(フライヤーより)
残される家族が困らないように悲しみに暮れる日がいつまでも続かないように。そう願いいろんなものを残そうとするだろう。それは消えることのない思い出だったりお金だったりいろいろ。
でも、ヨルゲンの取った行動はすごすぎる。
ヤコブに「孤児を救うために自分を売れ」(この言い方はやや過剰ですし、真意は別にあるのですが)と、究極の選択を突きつける彼はそのうえを行く究極の選択をしたうえで選んだ方法。
守るべきもののために自分の全てを投げ打って、というのはこういうことなのか…?
財産や地位だけじゃない。慈善事業も利用する。もちろん己の利益や名誉なんてことのためではないですが私欲のために、ということはそれがどういうことなのかとわかっていながら行うってことは自尊心を捨てることに等しいと思う。そして自分が家族と築いてきた絆や時間、[父親・夫]ということさえも引き換えにしようと・・・究極すぎる。
きっと私だったらヨルゲンの選択肢は頭にも浮かばないと思う。
そして周りにいる妻や子供、ヤコブの気持ちは一体・・・・と思いますが。
少しネタバレしてしまいますが、たった1度関係を持ってできた娘の存在を20年経って知らされる男。その男の出現に動揺し憤る妻。義理の父親と実の親子以上の親子関係に感謝と愛でいっぱいなはずなのに、実の父親の出現に戸惑いながらもどうしても揺らいでしまう娘。
3人ともが知らなくていい、会うとみんなが傷つくだけ。そうわかっていてもヨルゲンの愛し方はその傷を飛び越えた先を見ている。

こうやって書くと、まるで昼帯ドラマのようなどろどろしたストーリー。
しかしパンフレットにも書かれてますが、「お涙ちょうだい」的な展開ではない。
ヨルゲンのした行動だって「どうか後を頼む。」の頼み方は生易しいもんじゃないし、ヤコブだって究極の選択でひとつを切るわけだし、本人が「絶対○○には言うな。」ということをこの人らはガンガン話すし。んで「苦しかったのね・涙。」となるんじゃなく、「どうして言ってくれなかったの!」と感情をブチまける。話したら苦しませる、と思いやってくれたうえで秘密にしてたってことは重々わかってはいてもそれでも話して欲しいよ、やっぱり。相手の優しさがわかればわかるほどに痛いんだけど、でも「愛してるから黙ってられるのは傷つく。」とやり取りするシーンの数々には心が動いた。
そしてラスト前。ヨルゲンが最後に見せた本当の胸の内。あの言葉はほんとにほんとにあってよかった。見ながら本当によかったって思った。病に冒されもうどうしようもない。死の恐怖を見せることは家族を辛くさせてしまうだけだと思い、気丈に振舞う気持ちもよくよくわかる。
実際、目の前で愛する人が苦しんでるのに自分はどうもできない助けられないって思い知ることはものすごい辛いはず。でも、それでも「仕方がないんだよ。」としか話してもらえないこともとても悲しいはず。生に執着がないのかも=自分達への執着もないんじゃないのか?私が残されるとしたら、、、言わないのは相手の思いやりだとわかっていても心のどっかでそう疑ってしまう気がする。だからどうしようもなくてもお互い辛くなるしかなかったとしても、それでも「死にたくない」と思ってるなら言って欲しい(思わないなら言わなくていいけど)。だからあのシーンには救われたし、この脚本書いた人すごい好きだ!!と思った。
(脚本は『しあわせな孤独』以降ビア監督と組んでるアナス・トーマス・イェンセンさん)

そしてラストがまた・・・この監督&脚本家、最高すぎ。
今まで私が観た&好きな映画の中で、これほど「やられた」と思ったラストシーンがあっただろうか?
自分的にはすべての答えがあそこで出た気がした。いろんな話を総合して「ヨルゲンの愛もヤコブの愛も間違ってなかったんじゃないか。」と思えた。
あと、何度となく[目]がアップになるシーンがあった。
豪邸に飾られてる剥製(命なき者)の目、死を覚悟する者、戸惑う目、悲しむ目、汚れてなくまっすぐな目とかたくさん。「目は口ほどに物を言う」って、そんな安易な意図ではないだろうけど、でも安易な私はそう思ってしまいました。「どんなに苦しかろうが辛かろうが"生きている"ってことはそれ以上でも以下でもない。」と。
それと、デンマークとインドの国の貧富の差もズバズバ描かれていた。
「なんでも手に入れられる娘」と「供給される質素な食事に群がる大勢の子供たち」や、「お城のような豪邸」と「清潔とは呼び難い部屋で50人(くらいだった?)が同じ部屋で暮らす」など対比させてはいるが、でも「住むならデンマーク」と誰もが思うわけないんだよって答えを用意してるのも素晴らしいと思った。
あと最後になりましたが、主題歌はアイルランド"アイランド"(ですよね、とんでもないミスな自分にビックリ)の妖精、シガーロスの曲でした。
最初と最後のほうで流れたんですが、これがもう「このシーンでこの背景で、この曲以外ないでしょ?」なくらいのハマり曲でした。

話や映画のことあんまなくって、個人的な感想文になってしまいすみません。
誰かに伝えるのは難しい大きな映画なんだ、と思ってください。そして「見てみようかな。」と思っていただけたら嬉しいです。
そして今日観た『ボルベール』がこれまた、、、、、、すごい映画でした。
それはまた近日。
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by ms.paddington | 2008-02-01 23:37 | 映画

SHORTBUS

d0021094_16121934.jpg 『ショートバス』
"trailer"にて予告編視聴可。
そして"enter"からより詳しいサイトのページへ。

恋愛カウンセラーのソフィアは患者にアドバイスを助言しつつ、実は彼女自身も相談できない悩みを抱えていた。そんなソフィアの元にジェイムスとジェイミーのカップルが訪れる。話のはずみでソフィアは悩みをつい二人に打ち明けてしまう。そして紹介された世にも刺激的な世界、[ショートバス]へと足を踏み入れる。心に傷を持ち「人と繋がりたい」と渇望する7人の男女がショートバスを舞台に自分を見つめ解放する恐怖に打ち勝つ、愛と勇気に包まれたストーリー。


ジョン・キャメロン・ミッチェルが『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』から5年を経て、また素晴らしい愛の映画を届けてくれた。
もう・・・本当にこの人は愛に溢れている人だ。きっと愛の使者だ。どうして心の殻が溶けていくようなこんなにも優しい映画をつくれるんだろう?同じ人間として不思議に思ってしまわずにいられない。
かなり感銘を受けているので、まともな感想文書けそうにない。
そして内容は見ていただいたほうが絶対間違いなく届くと思うので(&Hネタは話に花が咲きすぎてしまう危険があるので…)、控えます。

この映画は「セックス」をひとつのテーマとして掲げている。主人公の一人のソフィアと夫のロブはとてもパーソナルなセックスの悩みを持っている。他人から見たら「マジで?」なんて言われようが本人には自分を否定する危険、愛し合っていても夫婦関係をこじらせてしまい兼ねない要素にさえ成り得る。
そして冒頭数分のシーンはあまりに過激だし(ジョン曰く「最初にタブーを全部やっちゃえ!」な意図があったそう)、それ以外にも常にセックスシーンが溢れている。
この手の描写はいつも「芸術か?猥褻か?」とモメるが、そんなこと見る人によって感じ方は違うはず。まぁいろんなことがあるから、そうやって机上の議論も必要なんだろうけど、、、でもそんなのあまり意味ないように思うけど。
ストーリー的にも映像的にもすべてをスクリーンに映す方法を選択したキャメロン監督の勇気は、同じように悩みを抱える人、心に傷を持つ人に多大な勇気と希望、丸ごと包み込んでくれるような深い愛を与え、監督の想いは届いただろう。
そう信じ心からの称賛と感謝の意を伝えたいほど。
そう、この映画でセックスは隠喩的表現のひとつにすぎない。
「ヘドウィグで音楽で表現したことがセックスに変わっただけだよ。」との監督の言葉が全てだと思う。

劇中のセリフもやはりジョンキャメ節炸裂してて、もうハート直撃の鷲掴みされました。
「誰もが傷に耐えている。」
「NY市民は柔軟性を持ってる。それにより正気を保っていられる。」
(相手の深い愛を感じながらも)「でも皮膚の下まで浸透しないんだ。」
そして、
「セックスはひとりじゃできない。」
などなど、本当にどの登場人物のどの言葉も胸を貫く。
人に言えない悩みや孤独や葛藤を服の下にしまいこんで、生きてる。
でもほんとはみんな誰かと繋がりたい、心も裸にして抱き合いたい抱きしめて欲しい。
そう願っているんじゃないか。
そしてそれを乗り越えた時きっと本当の自分に気付き、ラストのあのみんなの笑顔になれるような気がした。
終盤、[ショートバス]の主であるジャスティン・ボンド(本人役)とみんなが歌うシーンで号泣してしまった。
「イタい」って思われるかもしれないけど、、、「大丈夫。」って包まれたような、抱きしめられたような気がして大泣きしてしまった。

すみません、あまりに感動しすぎですね。
[ショートバス]内のセットや照明、そしてHPにも登場してるCGアニメなど、目で楽しむ部分も相変わらずのセンスのよさ!カラフルで賑やかで華やかで、悪趣味一歩手前、だからこその抜群の美しさです。
音楽はYo La Tengoがスコアを担当してますが、YaLaワールド一色ではなく、むしろ控え目。監督の友人である、スコット・マシュー(よくわからない人ですが)の曲が象徴的に使われてるように感じた。
あとは、もうじき日本にもやってくるAnimal CollectiveやThe Hidden Camerasなどが参加。
特にHPでも流れているHidden Camerasの曲は最高すぎる!!!

演じるのはオーディションで集まった俳優さんたちだそう。
2年のワークショップを重ねて、自分が演じる役柄を理解し演技を勉強していったそう。
確かに「ここまで演技でできるのか?」ってくらいほんとうにみんな演技とは思わせないほど自然なお芝居をしていた。相当の勉強と努力があってこそだったんだろう。
中でもソフィアを演じた、スックイン・リーはカナダのラジオ局に勤める有名DJだそう。
しかしあまりにも過激すぎる役を演じることに会社の理解を得られず、一度はクビになったそう
映画HPの"comment/letter"ページ見てみたら「出演したらクビだ。」とボスから脅された、が正しいようです。記憶違いで誤った情報をすみませんでした。
そこで立ち上がったのがワークショップにも参加し映画製作を支援していた、オノ・ヨーコ、マイケル・スタイプ、フランシス・F・コッポラ監督など。
みんなが送った抗議の手紙を受け、スックインは仕事を取り戻したそうです。
彼女だけでなく、参加し支援したみんなの魂と愛がいっぱいこもってる映画。納得です。

映画と話がずれちゃいますが。
私がレンタルに行った店でこの作品は、新作[エロティック]コーナーに並んでいた。
最初「なんで?!違うでしょ?!これは愛の、魂の映画なのに!!」とすごい違和感があった。
でも、、、待てよ。
[エロティック]コーナーに並んでる映画には愛は描かれてないと?
[エロティック]目当ててレンタルした人は、この映画を見て愛を感じないと?
それは私の偏見だ、と気付いた。
もしかしたら、官能コーナーにカテゴライズされることはジョンキャメを少なからず失望させてしまうかもしれない。
でもこの映画はどこの型にもはまらない、誰が見てもきっと胸が温かくなるような作品だと思う。
誰に対しても全ての物事にオープンでなきゃ!!
そう教えられた気がします。

ありがとう、ジョン・キャメロン・ミッチェル。ありがとう、『ショートバス』。
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by ms.paddington | 2008-01-27 17:54 | 映画

talk to her

d0021094_1683828.jpg 『トーク・トゥ・ハー』

スペインのある病院で昏睡状態に陥っている二人の女性。
一人の女性の傍らでは毎日彼女に語りかけ、狂おしいほどの愛を捧げる男・ベニグノ。もう一人の女性の傍では、自分の無力さに絶望し現実をなかなか受け入れられず呆然と立ち尽くす男・マルコ。4人の男女それぞれが抱える愛と孤独、生と死、痛みと希望を衝撃的な展開を見せながらも静かに大きな愛の形で描かれる。

『オール・アバウト・マイ・マザー』、新作『帰郷/ボルベール』も大絶賛されたスペインの鬼才、ペドロ・アルモドバル監督の"女性賛歌三部作"の第二部にあたる作品。
新作はまだ見ていないのですが(来週見に行く予定)、ペネロペ・クルスを軸に母、女、を描いているようですが(形は違えど『オール・アバウト・マイ・マザー』も)、今作ではどちらかというと男性二人の内面を深く掘り下げているような展開。
かたやひたすら愛を捧げていられる状況を喜んでいるかにも見えるベニグノと、「自分は愛されない」と相手にも自分にもどこか冷めて心を閉ざしているマルコ。そんな二人が出会い、二人にしか分かり合えない[孤独]を秘める者の絆を築いていく。二人の悲しみと孤独にものすごく共感し、、、うまく言葉にできないけどわかる。同じだと思った。
ベニグノの愛の形は、パトリス・ルコント監督の作品群を彷彿とさせた。
ルコント監督は、「片思いの素晴らしさを最も美しく描く人」だと尊敬しているのですが、ベニグノの愛し方ってまるでルコント映画にでてくる男のよう。
想いを伝えることも遂げることも望みではなく、ただひたすら愛を捧げたい。
あぁぁ、こういうことを言ってるからまともな恋愛ひとつできないんでしょうけど。

話を変えて。タネをひとつずつ明かしていく時間の組み方もアルモドバル監督らしい。要所要所で少しずつ時間を巻き戻し、戻りをしながら「ああ、そういうことか。」と全体の話が見えてくる見せ方(かったるくなったりイライラするんじゃなく、ちゃんと焦点を合わせたメリハリ)はさすがです。
あと、劇中ブラジルの歌手、カタエーノ・ヴェローゾの演奏シーン&歌は本当に感動的だった。
スペインもだけど情熱の国の音楽って、こういう映画にも心にもバツグンに効きます。

映画のキャッチコピーは、
深い眠りの底でも、女は女であり続ける。
なのですが、映画は男性側の語り口で進んでいくのに・・・と途中まで思ってましたが、
このコピーはまさしく!な驚いてしまった「愛の力が起こす奇跡」の発想に、やはりこの監督は女性に対して崇拝に近いほどの愛と尊敬を持っているんだなぁと感じた。
途中、劇中劇のシーンがあるんですが、この描写はいいのか?!ってほどかなり驚いたんですが(『ボルベール』でP・クルスのトイレシーンが話題になったけど、そんなのかわいいもんじゃない?)、
でも決して卑猥でなく、その後の展開にもすごく大きな意味を持つところだし、ここでもやはり監督の女性の神秘と奇跡を崇めるような大きな念が感じられた。
まさに"女性賛歌"の看板(勝手に付けられたとしても)に偽りなし!!
愛は時に大きすぎる代償や痛みを生むかもしれない。でも別の何かの形できっと孤独を癒して救ってくれる。
そう信じたくなるような映画でした。
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by ms.paddington | 2008-01-26 16:59 | 映画

NACHO LIBLE

d0021094_1549411.jpg『ナチョ・リブレ 覆面の神様』

宣教師だった両親と幼い頃に死に別れ修道院で育った、イグナシオ(愛称・ナチョ/ジャック・ブラック)は、現在は料理番として修道院で働いているが、限られた食費では新鮮なサラダさえ子供たちに食べさせてやれない。そんな時、食材を取りに行った先で野性的な謎の男(ヤセ)に襲われ、おかずを奪われてしまう。がっくり落ち込み街をうろついていたら「ルチャ・ドール新人募集・賞金あり」の張り紙を目にする。幼少時から憧れているルチャ・ドール(メキシコプロレスのレスラー)への夢を捨てきれずにいたイグナシオはヤセを相棒に引き入れ子供たちへのおいしいご飯、大好きなシスターとのゴールイン、そして「最強のルチャ・ドール」を目指すべく、青いマスク&タイツと真っ赤なパンツ&マントを纏って特訓と闘いの日々が始まる。

昭和アニメ界随一のヒーロー[タイガーマスク]の元ネタとも言われている、メキシコ・プロレス界伝説のルチャ・ドール、フライ・トルメンタ(修道院の子供達のためにリングで戦い続けた神父さんだそう)の実話をベース&メキシコを舞台にした映画。
監督は『バス男』(こっちですよね、先日はすみません)のジャレッド・ヘス監督。
主演は『ハイ・フィデリティ』『スクール・オブ・ロック』で大ブレイクした、ジャック・ブラック(キャーキャーemoticon-0152-heart.gif)。
そして脚本は『スクール・オブ・ロック』でもジャックとのコンビはお馴染みのマイク・ホワイト。
3人のお笑いセンス爆発してる映画です。
そして音楽もこういうお笑い映画には「そうそう!笑」という軽くて陽気なメキシカン音楽。
んでBECKが数曲提供してるようです(エンドロールより)。

気分転換したい時、私が笑いが欲しくなるのでここんとこ自分好みのお笑い映画を何作か観てましたが、その中の1作。結論から言うと、もーーーーー私大大大っ好きです!!
「金と女と名声」にしか興味がなく男子供には冷たい古典的な悪役、美しく心清らかなマドンナ、んで連戦連敗の弱っちいヒーローが最後は勝つ!という、ほんと昭和なお話なんですが、「なんで??!!www」というばかばかしいトレーニング、ヘンテコな対戦相手、相棒のキャラ&やり取り、んでベタなギャグのオンパレードに笑いっぱなしでした。
ナチョのヘタレっぷり(負けるとすぐいじけるが、ギャラを貰うとすぐ復活w)が最高だし、戦う男はかっこいいでもかっこ悪いでもかっこいい!を繰り返すナチョ演じるJ・ブラックが最高に最高によかった!!
今作はころっとどころかぼてっとしたバディをおしげもなく露出してますが、それもかなり素敵です。相変わらずテンション高いわ喋りまくるわカッコつけまくるし、サイコーです。
シスター連れ出してぴたぴたシャツにぴっちりズボンでキメポーズしまくるシーンとか、修道院クビになって某タバコCMみたいな荒野で黄昏てるリング衣装のナチョ、ラブレターの最後の〆のしつこさとか二枚目気取りの勘違いぶりが最高すぎて忘れられないwww
あと、相方ヤセのおとぼけっぷりも最高にツボでした。
パンツ一丁で物乞いしてたのに、ミシン使いこなしてナチョのステージ・ソスチューム一式作り上げたり、自分のスーツ繕ったり何者だよ(そんな技持ってるならパンツ一枚でいなくてもよかろうに…)?!細かい動きとかもいちいちおもろすぎだし(笑)、全く意味のないトレーニングとか(笑)、ナチョに影響受けてしまう単純さとかもうネタ全部書いちゃいそうなほどとにかく全編笑ってばっかでした。
マドンナのシスターはこれまたえらい美人で可憐で、若き日のペネロペ・クルスくりそつ!(ペネロペちゃんも『オール・アバウト・マイ・マザー』でシスター演ってるし)

子供たちに囲まれてわいわいしてるジャックですが、今回は『スクール・~』と違い子供達と一緒に!という話ではないので、ジャックの独壇場になっていますが、「子供を通して成長していく大人」という話はマイクとジャック共通の理想なのでしょうか。と思ったり。
ナチョは「子供たちのために戦う」と言い、実際ギャラで子供たちに新鮮な食材を買い調理し、遠足に連れていくためバスを購入する資金(=賞金)が欲しい。
でもただそれだけのために戦ってるわけではなく、どちらかというと今まで拗ねていじけて生きてきた人生を一発逆転してやる!俺だってやれる!!という自分のために戦っているように思えた。(途中の「金なんていらない!俺は勝ちたいんだ!」ってセリフに「金(食費)じゃねーのかよ!」と思っちゃいました)
でも最後はやっぱ子供とシスターのためにもりもり力がでるんで、やはり「愛のために戦う!」というベタすぎる痛快なストーリー。そしてそんな愛と勇気と爆発しすぎてる笑いがいっぱいの映画が私はとっても好きです。

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by ms.paddington | 2008-01-21 15:57 | 映画

RUSHMORE

d0021094_2332228.jpg 「天才マックスの世界」(原題・RUSHMORE)

マックス15才(ジェイソン・ワルツマンシュワルツマン*)は小学生の時に書いた小説が評価され奨学生として私立RUSHMORE学校(多分小中高一貫?)に入学するも、たくさんの課外活動に情熱を注ぐあまり、勉強そっちのけで落第点続き退学寸前。
ある日、学校の式典でスピーチしたPTAの工場社長ハーマン(マックスの天敵である双子の父・ビル・マーレイ)の演説に感激したマックスは彼と交流をとり友達となる。またある日、図書館で借りた本に書かれていたあるメッセージが気になり、探し当てた書き主の美人教師・クロス先生に一目惚れ。マックスの猛アタックが始まり、しかも親友ハーマンまでもクロス先生に恋をしてしまい、男二人の激しい(おバカな)バトルが起き、マックスの身にいろんな出来事が起こり始める。


「ザ・ロイヤル・テネンバウムス」のウェス・アンダーソン監督作品の、青春おバカムービー。
『おバカ』な箇所もふんだんに盛り込まれてるので爆笑した回数も多いですが、人の胸の内なども徐々に描かれるようになってくる意外とシリアスな展開も。
ま、でもマックスの見事なまでの天真爛漫っぷり(恋も含めて)が軸なので、やはり笑えました。
「天才」と名打たれてますが学力のほうの天才ではなく、想像力豊かでそれを形にできる才能、思い立ったら即行動!のズバ抜けた実行力があるマックス。
マックスはそれはもう単純。教室で稚魚を飼う先生を振り向かせるため勝手に学校に水族館を建てようとする(スポンサーまでも用意する本気具合)、とか。ありえない(笑)発想、まっすぐさ、かわいさ。
でもその単純な思い付きを行動に移せるのってすごくすごく素敵だと思う。

The Flaming LipsのウェインやThe Polyphonic Spreeのティムなども根本的な部分では近いものがあるんじゃないだろうか?
以前友達が、「人は誰しも想像する力を持ってるから"面白そう!"ってことを頭に描くことってあるよね。それを形にするかしないかの差だと思う。その差が大きいんだけど。」というようなことを言っていた。
ものすごーーく納得したし、目から鱗が落ちたような気分だった。
頭の中に描くしかできないことを、ウェインやティムやマックスは実行して見せてくれる。
だからこそ、人は彼らに共感して感動するんではないだろうか?もちろんその世界は想像もだにしない世界であったりもするから、想像を遙かに超える類まれな力を持ってるには違いないんだけど。
(でも果たしてそういう人を『天才』と呼ぶのだろうか?邦題に『天才』を使うのは・・・どうだろう?という一抹の疑問はありますが。『天才』と呼ぶこと自体を笑うことが狙い?わからん。)

ハーマン役のビル・マーレイはやはり悪い顔しててよかったです。
悪顔で社長で金もたんまり持ってるのに、15歳のガキと気が合ったり丸めこまれたり本気で喧嘩したり「自分、いくつやねん!」な子供っぷりがよくよくハマってて、やっぱこの人はこういう役が似合うわよねぇ、と思ったり。

恋をして破れてそれでもめげずに何度も挑むたくましさ、。クロス先生やハーマン、そして学校への挑み方は結構卑劣で計算高くて、途中「こいつ、ほんまは頭回る腹黒いヤツなんか…?」と見始めた時と印象変わったりしつつも(でも結局ボロがでるどんくさいオチ)、最後はちゃんと大人への成長を感じさせるシーンや言葉が用意されていた。
エンディングがこれまた素晴らしく好き(涙)!!80年代の米青春映画ではお約束の学校パーティ・シーン(「プリティ・イン・ピンク」とか「恋しくて」とかあの辺)の雰囲気で懐かしさ満点だし、ラスト(めがね)シーンも「ザ・青春映画」できゅんときます。(つか、、、クロス先生、マックスみたいな人もろタイプなんじゃねーの?!あの終わり方は5年くらい経てばムフフ・・・という暗示だったのでしょーか?)
そーいや全体的に質感、音楽なども80'sな匂いがしました。
あと、、、どーでもいいことですが、マックスとクロス先生の出会いのきっかけとなった本のタイトルが、
『I diving sunken treasure...(なんか続いてるかもだけど見えなかった)』だったのが、自分的にヒジョーーーーにタイムリーでした(ちょっと前記事にしたWilcoの曲)。

なんかどーでもいいことばっか書いてレコメン記事にできなくてすみません。
そうそう!W・アンダーソン監督ジャレッド・ヘス監督*(「天才マックスの世界」とは関係ない監督です。W・アンダーソン監督最新作「ダージリン急行」3月公開*)の「バス男」は見てなかったけど、おもしろそーなんでこれは見なくては!!!


*=誤り&情報提供を教えてくださったciteさん、ありがとうございます!!
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by ms.paddington | 2008-01-20 00:40 | 映画

Moi Cesar 10ans 1/2 - 1m39

d0021094_23193426.jpg 『ぼくセザール 10歳半 1m39cm』
予告編 windows Quicktime
(いっぱいかわいい顔してるのになんで始まりに鼻ほじってる顔をwまぁそんなキャラです)

ほんとはしなくてはいけないこと山盛りなんだけど、「今年は映画見るぞ!」と決意。最近の気分はキッズ(単に甥っ子が恋しい淋しさ)なんで、こちらを見た。

10歳半の男の子、セザールが大人への不満、初恋、友情、ちょっと太めな自分の体型へのコンプレックス(でも甘い物はやめられない)を1m39cmの目線で語る。そして親友のパパを探しにフランスからイギリスまで子供だけで大冒険!

いやいやーー、笑って癒されました。
前半は大人への不満いっぱいの心の声に「うんうん」って頷き(子供には敬語を使わない、とか大事な話になると仲間はずれにされる、大人の権限とかで何でも命令形!とかお葬式は退屈なだけだ、他)、
その感じはおちゃめ版『大人は判ってくれない』(こっちはカッコよすぎ)だ。
見ながら自分が10歳くらいだった時のことを思い出した。
(ま、性に目覚めた時の男子の気持ちは正確にはわからないですが・・・。でも男子ふたりのやりとりに大爆笑!!)
大人は話してくれなくったって、心配もするししっかりしなきゃって思ってた。
とんだ勘違いだったとしても子供は子供なりに一生懸命。
学校行って遊んで勉強して、いろんなこと考えて毎日忙しかったよなー。
そうそう、子供って忙しかったんだって思い出しました。
3人の親御さんもそれぞれ個性が出てて、面白かった。

親友のパパを探しに行く途中からは、冒険的な要素が多くなり客観的な視点でハラハラしながら見ましたが、
それでもやはりきゅんとくるシーン多々あって。
そーよ、10歳だろうが30歳だろうが自分のために体張ってくれる人にはぐっとくるよ。
ちゅーか、あんたそんな太ってないし!かわいすぎだし!!

セザールのかわいさ&おちゃめっぷりにトロケておりますが、なんとこちら、アンナ・カリーナが出演しております!!
年相応にお年を召してますが、一見ぶっ飛んだおばはん役がこうもハマるのは、、、さすがです。
コケティッシュなアンナ以降の姿を見ていなかったので、ちょっと驚きましたが。でもやっぱオーラでてます。
(余談ですが、マリアンヌ・フェイスフルも『やわらかい手』でスクリーン・カムバックしてますね!絶対みたいーーーーー)

かわいくてかわいくて、かわいくて面白かったです。
途中にあったセザールの言葉で、「ぼくは"変化"している。ぼくくらいの子供の場合はそれを"成長"と呼ぶらしいけど。」
みたいなセリフがあったのが心に残った。
変化と成長の違いか・・・面白いな。

ちなみに日本語吹き替え版でセザールを担当するのは、声変り前の神木隆之介くん(はぁと)。
後日吹き替えバージョンも見ますemoticon-0152-heart.gif


タイトルリンク先の監督の言葉に「3年後に『セザール 1m61cm』を撮りたい」って書いてますが、実現可能でしょーか??
楽しみに待ってます!!!
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by ms.paddington | 2008-01-14 00:22 | 映画