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Thank you UK!! diary ・ 3-heavy rain & warm heart

長期戦なので、ご注意ください。

24.10.2005(mon)-Aberdeen


慣れない早起き。相変わらず私は誰かが起こしてくれないとダメだ。目覚ましの音でどうして起きれないんだろ?友達の一声では目がパチーと覚めるのに・・・。
頑張って早起きして、朝食をとりに行く。ここはモーニング別料金だったうえ、6ポンド(1300円くらい)もしたけど、旅の朝飯は重要度高なので奮発。
レストランに入ると、窓際を案内してもらった。すごーーーーーーーー!!!
一面のガラス張りで昨日見たエジンバラ城が窓からはみ出して見えていた。これがもう何とも素晴らしい眺めで大興奮しました。ほんとに窓におさまりきっていない!とてもこの目で見てるとは思えないほど素敵すぎて、大スクリーンでスライドを見てるかのような感じでした。「この朝食代は展望税だねー」と納得。
写真をUPしようと奮闘したのですが、今日もわからず。。。すみません。この旅日記が終わるまでには何とかしたいと思ってます。
そしてすぐ前の「プリンセス・ストリート」にはひっきりなしにローカルバスがやってきては去りやって来ては去り。活気のある街なんだなー、と実感。そして今ここで私達はこんなに感動してるけど、そこでバス待ってる人達にとっては日常なんだな、と思うととても羨ましく思いました。
朝食だけでこんな書いてしまった・・・でもあそこの朝食は眺めは抜かすわけにいかない。

今日の移動は、アバディーンまで電車で2時間半だしチェックアウトまで時間もあったから、先に土産を買いに駅まで行き、ホテルに戻りいざ出発。

あの階段を今度は降りる。ま、くだりはまだ楽だった。かな?
定刻通りに電車が来て、今日は最初から座ることができた。エジンバラ~アバディーン間の景色はすごく素敵だと聞いていたので、わくわく。
残念ながらこの日は雨がかなり降ってたからあまりよく見えなかったのと、自分が爆睡したので見逃したのもあるのとで、ほんとの素敵さは見れなかった。
でも途中から海沿いを走ったので、そこで見えた海に感動した。まさに北国!!しかも天候不良で荒れてる!でもこれぞスコットランドぽいぞ!

なんて悠長なことも電車の中だったから思えたことだった。
アバディーン駅に着いて降りてみたら、なんかサムいよ?体感温度の寒いのはもちろん、エジンバラ駅とうってかわって駅に人が少なく、しーーんとしてて、さらにサムさを演出してた。
「どっちだろうね」とひとまず出口のような方向に向かい、地図をだして確認。
「たぶんこっちのこうだよ」と話して、外にでたら雨風がすごい!!傘なんてさしたら即ぽきっといっちゃうほどの風。
そんな中、ごろごろと大荷物をひっぱって坂を登り、ホテルを探す。
今日の宿もすんなり見つけることができた。そしてチェックイン。
レセプションのお姉さんはすごく感じのいい女の子で、それだけでここ合格点!
部屋は少し暗いし狭いけど、駅から近いし不満は特になし。窓から見える向かいの建物はパブのよう。
そして本日も少しゴロり、晩御飯を仕入れに行く。
今日のベニューはかなり遠いと確認済みだったので、バスorタクシーを利用しようと決めてたからバス停確認もせねば。
駅と反対方向のストリートにでるとこっちは全然賑ってて、エジンバラ同様おっきなストリートがばーんっとあり、左右にショップがたくさん立ち並ぶ。
と、ここでお友達が何やら発見。なんとお菓子屋さんの店頭に「ロッテ・パイの実」がディスプレイされていた!!もちろん日本語表記。すかさずお友達パチリ。
その後ベニューに近いとこに停まると思われる路線のバス停も確認して、ご飯を買い帰宅。
この日はケンタッキー。「なんでそこまで行って・・・」と言われるかと思いますが、
「あったかいものが食べたい。お腹のはるものが食べたい。」これが1番だったんです。しかも歩きたくない。第一、グルメじゃないので何でもいいんです。

準備を整えて、出かける。
雨はやんでるし、そんな寒くなくなってた。慣れたのかしら?
バス停も近かったし、てくてく歩いてると乗るはずのバスが!!ダッシュで追いかけたものの無理だった。次のバス停に!と思ったけど、そっちは今封鎖されてた。
「どうしよ?タクシー乗ろうか?」とも相談したけど、「まだ時間全然あるし歩けそうじゃない?」で、ファイナルアンサー。
地図とストリートをきちんと確認しながら向かった。
「ここあるね」「あってるね」と言いながら、3つに分かれた分岐点にでた。「どっちだろ?」「でもこうみたらこっちだよね。海のほう向いてるし」
と言って1番右の道を進む。
でも歩けば歩くほど人はいなくなり車は通らなくなり、くらーい工場がいくつかでてきて、やばい雰囲気が匂ってきた。いや、でも大丈夫。そう言い聞かせて通りのプレートを発見すると地図で確認。「載ってない…」海沿いに近い場所に載ってるのに。ここもう海だよ!?
なんとか、せめて元の場所に近つこうと歩いてみたけど、全然違う・・・降参、迷子です。しかも気付けば雨がざんざんぶりで海風がハンパじゃなく吹いてる。よく台風の時の中継の人が飛ばされそうになりながらマイク持ってるけど、あれよあれ。もちろん傘なんて必要ない。
大しけ。真っ暗。アバディーン…
とりあえず安全そうな道を探して歩く。したらパブがあって(「ここかな?」と一瞬期待したけど幻だった)、中の人に尋ねてみる。でも何言ってるかわかんないよー。でもおじさんが外にでて、「ここをこういって右に曲がって~」と説明してくれた。いい人だー。
言われたとおりに歩く。でも相変わらず岸壁沿いの工場地区で、いやーな感じだった。ふとお友達を見ると、「どーしたの!!??」ってくらいずぶ濡れでビックリした。そして自分もそうなんだ、と初めて気付く。
時折、車が通るのだけど、お友達が「見てるよ」とだんだんナーバスになってきてる。それも当然。彼女は旅の怖さを知ってる。きっと今彼女の頭を色んなことが駆け巡ってるはず。
だけど無理やり「見てない!絶対見てない」そう言い聞かせてとにかく歩く。
もうどこがどこやら何がなんやらわかんなくなってきて、「何でこんなとこ歩いてるの!?何でタクシー来ないの?」と疲れてきてた。
そしたらだんだん明るくなってきて、大きなアミューズメント・センターと大きなスーパーみたいなのが現れた。地図にも載ってる。近くなってる。
ここからは会う人会う人に尋ねて、二度と迷子にならないように用心した。
ここから10分くらい歩くと、白い建物が見えてきた。「あれ?これであってくれ!!!」と強く願って早歩き。そうだーーー!!!やっとついた!
これがゴールかのような心境だった。ライブに来たとかそういうのはもう飛んでた。
でも当たり前だけど中に入ると、1番最初のバンド"Hail Social"はもう始まってた。でも、ごめん。もうそれどころじゃなくて、フロア後方のヒーターに上着とマフラー乗せて乾かしながら自分も暖をとるので精一杯だった。
そしてだんだんあったまり、元気回復してきた私だったけど、お友達はなかなかそうはいかなかった様子で、座り込んでる。「大丈夫?」と声をかけると「眠いの」と言った。無理してるんじゃないか?そう思ったけど、本当に眠いだけだから心配しないで、と言ったので信じることにして、だったらOrdinaryまでそっとしておいてあげよう。

ここで、第2のサポートバンド、カナダ発
"Bedouin Soundclash"登場!
これがこれがもうビックリのかっこよさ!!エジンバラでは途中からだったし、自分のテンションもおかしかったからほとんど聞いてなかったけど、もうムチャクチャかっこいい!今流行り?のダブやレゲエ+ロックでクラッシュ、ていうよりジョー・ストラマーぽい!!!あんまり書くとおいおいネタ切れになるので、この辺にしときますが是非にリンク先の"media"で音聴いてください!特に最新シングル"when the night feels my song"は絶品!!しかも演奏うまい!
「こりゃ今回は最初からみなきゃいけない!」と十二分に堪能しました。
この間、チラチラとお友達を見ると眠ってるようだった。でも頭が濡れてて三角座りしてうつむいてる姿は、どうみたって具合悪い人。隣にいた中年のご夫婦に「彼女大丈夫なの?」と声をかけられた。「眠ってるの」と、声をかけないようにしてあげて風に答えた。
そしていよいよ、ボーイズ!このころから彼女の眠気もどっかに飛んでったようで少し元気になってた。そしてどうしても眠くて我慢できなかった、具合は悪くないと聞いて安心した。
あとで聞いたら、セキュリティのマダムが「あんた大丈夫なの!?」と親戚の叔母さんかのように心配してくれたそう。そしてその後、トイレでばったり会った時も「もう大丈夫?」と言ってくれたそう。優しいなー。

そうこうしてたら始まった。
今日は暖房の傍のかなり後方で観る。お友達は少し前に行った。(彼女の前に変なヘアスタイルの男性が来て邪魔で見えなかったらしい)
今日も1曲目は"brassbound"。「そうだよ。私これを聴きにきたんだよ」
嵐の中迷子になりさまよった悪夢は消えた。
今日は若干昨日よりは冷静だったようで、ステージをきちんと観ることができた。
サイモンのドラムが安定してるのは、ド素人の私でもわかる。「うまくなってるなー」って思ったし、キーボードさんが入ってより原曲に近くなってるし、音に厚みがでてる。1曲1曲が濃いっていうかしっかりした曲になってる、そう感じた。
本日、サイモン君のお誕生日!ということで、Prestonに続いてみんなで♪happy birthday~を大合唱。きっと今までの人生で1番いっぱいハッピバースデイ言ってもらったんじゃない?おめでとー。
が、曲順等はまだ憶えていない・・・。その時でさえ「あ!次これだったのかー」と驚くのに、今記憶があるわけない。
ただ、アンコールの最後は"boys will be boys"!!!!
最後にこれもってくるかーーーー!?当然フロアは大熱狂!!私もみんなも踊る踊る!!こんな最高の曲、最後なんてっ!!この後この興奮をどうしてくれようか!?
本日のフーリガンは、すっごく年齢層幅広かった。キッズはもちろん、中年ご夫婦やおじさん一団、下手したらキッズのおじいちゃんくらいの人まで。
キッズは「Ordinaryくるぞー!観にいくぞー!」だろうけど、先輩方は「なんか面白そうなのががくるらしいね。暇だからいっとく?」みたいなすごくラフな感じで見てて、すごくいい街だなーって思った。

ライブは無事に終わり、さあ帰宅。
帰りは間違いなくタクシー。でも呼び方がわからない・・・。外で一服してうろうろしてるうちにお迎えやらタクシーでみんなはどんどん帰っていく。
どうしようー。そこでお友達が最後まで残っていた中年の男性にタクシーの呼び方を聞いてくれた。私は離れて待つ。
そこにキッズがとことこやってきて何やら話しかけられた。何言ってるかわからん!わからんなりに頑張ってみると、どうやら3ヶ月前もきたことあるか?(多分Tフェス?)と言ってるみたいだから「初めて」と答えたのに「いや、だからさ・・・」と彼の質問と違う様子。そこにお友達が来てくれて、説明して彼女も「初めてだよ」と答えたら「あーそっか」と通じた。私の発音が悪いのですね。
で、お友達が「呼び方を聞いたんだけど、あの人達のタクシーがもうすぐ来るから一緒に乗ってけばいいよって言ってくれてるんだけど、どうしよ」「どうしよね・・・」
話は今から呼んでも15分はかかる、だったらオレらのもうすぐ来るしどうせ町に行くから乗ってきな、ということらしい。
でも・・・異国の地でしかも初対面の男性とあいのり。は、ちょっと怖いかもと2人共思ったし今思えば、よくあんな無謀なことしたなーって思うけど、そのお二人はどうみても普通のいい人で(人は見かけで判断してはいけませんが)、なんか信用できる、と思ったのと背に腹は変えられない、くる時のあの疲れはもう勘弁!だったのとで、同乗させてもらうことにした。
先にさっきのキッズのタクシーが来て「バーイ!」と挨拶してすぐにタクシーが来た。
若干緊張しながら乗る。どうやら白タクらしく中年の女性がドライバーさん。
どっから来たのか?とか今年のTフェスで彼らを観たんだぜ!でっかいステージで3千人の前で演奏したんだ、それ観たんだ、とかやっぱりいい人。お礼にと、手持ちのタバコを1箱ずつ渡そうとしたけど「いい!いい!そんな高価もの貰えない!」となかなか受け取ってくれない。でも私も一旦だしたもの引っ込めるわけにいかず「まだまだ持ってるし日本じゃ超安いから!気持ちだから!!」と無理やり受け取ってもらった。一人の人なんて「オレ吸わないから」(実は愛煙家のくせに)と言ったりして。 すごくいい人達だなーって、自分たち(主に友達)の勘が当たってて安心した。
むしろ曲者だったのは、ドライバー。よくわかんないけど「英語もわかんないのに知らない男の車に乗って~」みたいなこと言ってたような。ひじょーに気まずい空気になった。
「1杯だけ一緒しないか」と光栄にもお誘いを頂いたけど、それはさすがにちょっとねぇ。もちろんせっかく友達になったんだからもう少し話そうよ!というノリなのはわかってます。もしくは「女性を誘わないのは失礼」みたいな風習があるのかもしれない。でもどれにしたって「ホテルに帰らなきゃ」を通してホテルの近くのパブでお別れ。
「金は払ってるからホテルまで乗っていきな」と言ってくれたけど、いやあの人が嫌だ。絶対ボラれる。そう2人共思いが一致し、大丈夫と一緒に降りた。
タクシー代を渡そうとしても「こんなに小銭あるからもういらない」って、たくさんの硬貨を見せてくれて、こっちは受け取ってもらえなかった。
そしてようやく部屋に到着。

今日は本当に疲れた。
あんな怖い場所に行ってしまうなんて思いもしなかった。自分の方向音痴ぶりに呆れる。地図もあるのに。みたまま進めばいいだけなのに。
でもその代わり、いい人に出会えたしいいライブも観れた。新しいバンドにも出会えた。
ベニューのセキュリティのマダム。「大丈夫かい?」と何度もお友達を気遣ってくれたことももちろんだけど、肝っ玉母さんみたいな女性が何人もセキュリティとしてテキパキ働いてるということにもかなり感動した。
「ブランドのカバンもっていい家に住んでいいもの食べて」そういうマダムでは決してないのかもしれないけど、働いくことが楽しいのよ!な雰囲気と、長く働ける事が誇りという感覚が甘っちょろい自分を再認識させてくれた。どこで見た女性よりも1番素敵だった。
タクシーの2人組。きっともう二度と会う事はないだろうけど、あのタクシーで話したこと、この出会いは一生忘れないと思う。
本物の優しさに本当に感激したしいろんな意味で助けられた。さすがフーリガン。いいバンドにはいいファンがいるんだよ。来年絶対Tフェス行こう!!って心に決めて寝る支度をしていると、外のパブから歌声が・・・「ここでもカイザーかよ!!」

明日も早起き。
明日はLancaster。全く想像もつかない街だけど、どんなとこなんだろ?大丈夫かな?そんな不安は街にでてすぐになくなりました。
こんなに全てが最高の完璧な1日って!!
by ms.paddington | 2005-12-02 00:29 | The Ordinary Boys
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