ポリフォ後休憩をして、再度ソニック・ステージへと。
そこではBrett Anderson様の魅惑のショウが繰り広げられていた。もちろん私もSUEDE世代です。でも自分はローゼズだった・・・のですが、フロアでは往年のファン、後追いで好きになったファン、いろんな年齢層のファンが彼に見入っていた。子供連れパパさん率も高かったですね。後ろのほうでぼけーっと見てましたが、やっぱSUEDEの曲への反応は違う。歌ってる声も聞こえてくるし手の挙がるタイミングも同じ。いつまでも愛される曲を持つのってすごいことなんだなぁ。そんな光景と合わせて見てるとブレットってクリスピアンと同じ匂いのオーラ、放ってるなーと感じながら見た。 ブレットが終わった。前方へと向かう。 ついについにBright Eyesのステージが始まる。5、6列目辺りに待機。心はどっかに行ってしまいそうだった。私がこの人のCDを聞く時は必ず何かがある時。泣いて泣いて泣きまくる。たまらなく一人に感じる時、この人のメロディと声と言葉を聴くことが自分を慰めてくれる。フジの時のThe Shinsでうざく書いてたように、このライブも待ちに待っていながらも少し怖かった。"lifted~"の後くらいのちょっとした演奏の映像を見たことがあるけど、ひたすら歌い叫んで最後はジャジャジャン(アコギ)、じゃっ。とさらっと去っていったようなライブなのかな、ライブ盤もそんな感じだよね。それとも悲壮感いっぱいでどーしよーと震えるようなライブなのか?などと考えるのも心臓が持たない!と当日まで持ち越してきた。それに加えポリフォだってあったから。 正直、あまりライブ中のこと覚えていません。(またかよ…) ほんとにただの日記です。そしてひんまがった見方をしてる箇所もあるかもしれない。「いや、そーじゃないだろ」というところもあるかもしれません。でも私が感じた事や思った心の中の部分は、誰かに間違ってるといわれたり否定されることではないと。見た人全員どこかしら違う見方であるべきだと思います。 さて、余計な前置きでしたが。 暗転して、おおーっとざわつく。メンバーが続々とステージに登場。今思い出しても泣きそうになる。もう心臓が膨らみすぎてた。そして最後にコナーが現れた。男女問わずみんな白い服を着てた。白いワンピース、白いスーツ、白に柄入りパーカ、コナーは白スーツに白いVネックTシャツに黒いネクタイを首に締めてた。髪の毛伸びたまんま。メガネがないからこれが限界だった。表情は全く見えなかった。ほんとに何を見にきたのか?と思い出すと嫌になる。 1曲目は新譜の1曲目"clairaudients"だった。あんまり覚えていない。ただただ白かった。なんか白いもの出てなかった?神格化しすぎでしょうか?でも新譜はかなりシンプルで穏やかな曲が多くて、そのまんまだーって思ったようにおもう。弦楽器隊が4、5人いてパーカッション、ドラム、ギター、ベースなどで総勢13人(これは数えた)の大編成だった。 そして"false advertising"。ほんとにほんとにこの曲が聴けるなんて思いもしなかった。死ぬほど聴いてこの曲の美しいとこ、叫ぶ声、ほんとーにめちゃくちゃ聴いていた曲。そして完璧な演奏だった。まず、コナーの歌声がCDと同じだった。この曲ではあんまり震えるような声の出し方はしていないんだけど(雄叫びはあるが)、その通りに綺麗に声がでていた。そしてオーケストラ編成の演奏もパーフェクトだった。帰って来てまずこの曲を聴いて自分の記憶と比べてみたけど、やはり完璧なうえもっと大きな音だったんじゃないか、って思った。途中の「I'm sorry」のブレイクの部分、どうなるんだろう?と思ったら、誰かが何かをミスった?アドリブが上手くいかなかった?とにかくコナーが「I'm sorry」と言って、「1,2,3,1,2,3」のあの素晴らしい流れだった。私には本当に完璧な"false advertising"だった。この曲だけでもう充分、と言っても過言じゃない。完璧、といっても完璧に再現ではなく、「オーー」とか「ウワーー」みたいな雄叫びはなかった。でも終わって思うことだけどこの編成であの流れではそれはいらない、と感じた。それは確信的に言わなかったのか、テンションが上がらなかったからなのかはわからない。でもあの日はないままが私には完璧な演奏だった。 この時この曲にあまりに気持ち持っていかれたので、中盤ほんとにほんとにわかりません。でもコナーは淡々と歌っていた。1曲ごとになにやら喋っていた。淡々と歌うコナーの代わりというか演奏が凄かった。何の曲か覚えてないけどものすごく振りきれてたのがあった。特にパーカッションの女性が凄くって(彼女はずっと凄かった&曲によりドラム叩いてツインドラムの曲もあった)タンバリンでスタンドのシンバルをバーンバーンとすごい早さで叩いてたのには感動すらした。 キーボードの男性はトランペットも兼ねていて(この人AOLセッションでもいたよね?)このトランペットがまたすごく覚えてるんだよなー。弦楽器隊の人の何人かは掛け持ちでいろんな楽器を操っていた。 そうなんです。コナーよりもバンドのほうが目立っていた。もちろんコナーのあの存在感というか放つオーラは凄かったし、誰よりも会いたかったし聴きたかった歌をうたう人。もういるだけで胸がいっぱいで溢れてしまうくらいに強烈にすき。でもなんとなくこちらへのテンションというか気持ちが向いてないんじゃないか、と感じた。それは演奏する曲が歌より演奏を重視してるような曲だったからすごく失礼な勘違いなのかもしれないけど。なんと言葉にしていいかわからないけど…距離を感じた。先にも書いたように1曲ごとほどにMCがあったり「カンパーイ」って言ったり機嫌が悪かったとかではないと思う。そしてこの距離感も私の妄想してきたコナーだ、と感じて一人嬉しくなっていた。「ありがとう」と「愛してる」は違う。彼には愛してるよ、なんて思っても無いこと出さないで言わないで欲しいって思ってる。 もう1曲、最後の曲は覚えてる。"gold mine gutted"だ。これを聴けたのもすごいすごいミラクルかもしれない。これは"digital ash in a digital urn"というタイトル通り、エレクトロニカ満載なアルバムに収録されている曲。なかでもこの曲をやるかー?!と思わず小さく跳ねながら拍手してしまった。この曲の前にコナーは「beautiful bandに拍手を。このバンドがだいすきなんだ。」みたいなことを言って、マイクをスタンドから外して動き回って歌った。CDでは途中加工されてるコナーの声は加工なしだし、デジタル入れず生音で演奏するとより、より、この曲の美しさが際立っていた。あー、なんてステキな美しい曲なんだろう。そしてコナーはステージ前を横向いて歩いたり弦楽器隊のとこに行ったり、歩き回ってた。最後は全員にキス&ハグをしまくった(女性には唇にぶちゅーと!)。全く私の個人的な妄想だけど、気持ちがこちらに向いてないような感じがしたのは、バンドのことがすごくすごく好きでたまらないからなんだ。この人達と演奏することが嬉しくってたまらない。だったんじゃないかって思った。だって"gold mine gutted"の時客席眼中になかったよね?なんか切り離されてるステージを見てるようだった。そんなステージを見ながらすでにぼろぼろ泣いてたのに私もクライマックスとばかりにあほみたいに泣いてしまった。 嬉しかった、というのが自分の気持ちにぴったりきてるかどうかわからないけど、今浮かぶ1番近い言葉。コナーが「愛してる」って気持ちを爆発させてぶつけてる姿を目の前で見れてたまらなく嬉しかった。 ついさっき見たポリフォやリップスなんかのライブとはある意味正反対のライブだった。一体化になる瞬間なんて1瞬もなかったし、そうしようともしていなかったように感じた。でもそれこそ、私がBright Eyesに求めてるライブだったんだ、と気付いた。もちろんポリフォやリップス、他のたくさんのバンドとの一体化になる瞬間もそんなバンドも大すきです。ただそれをブライト・アイズには求めていないだけ。一人ぼっちの時に聴いて慰められていたのは、傍にいてくれるからじゃない。この人も一人ぼっちだからだ。誰かと共有しようとか分かり合おうなんていらない。極端にいえばわかってたまるか、くらい。 私は生でBright Eyesのライブを見るのは初めてで、いつもはこの日みたいな雰囲気じゃないのかもしれない。そんな客をおざなりにするようなライブじゃないのかもしれない。失礼なとんでもない勘違いなのかもしれない。バンドにとって満足のできないライブだったのかもしれない。それはわからない。でも、そうだとしても私には最高のショウだったし、尚更この日見たサマソニのステージは奇跡的な体験だったはず。見ることができて本当によかったってそう心から思う。 ただ、あまりにも終わるの早かった。何曲した?ポリフォ以上に短くなかった?ま、でも本当に素晴らしい演奏と上記2曲と最後のコナーの姿を見れたから大満足です。今まで通り部屋で聴いていける。機会があれば単独でまた違うステージを見てみたいなって思うよ。でも最高の最高の音楽と私の想像&妄想してたコナーだっただけで今は満たされています。来てくれて本当にありがとう。最高のステージと時間をありがとう。 腑抜けになり、Iちゃんと二人でとりあえずご飯を食べる。Iちゃんはコナーの色気に参っていた。あぁ、今年1番メガネが必要だった日にこんなことになるなんて… そしてインドアの大きなスクリーンでマニックスを見る。さすが、のステージでした。ちゃんと押えるとこ押えてます。私でも知ってる曲がいくつかあったし、MCでもたぶん気の利いたこと言ってたのがわかるようなみんなの盛り上がり!メンバーのあのやる気!!いつもがどうなのかわからないけど、めちゃ動き回ってるしニッキーさんよー飛んでたし最後の曲が終わった時ベース頭に乗せてなかった?!意味不明でかわいいですねぇ。あ、ミニスカ&美脚もキマってました。間違いなく私より足キレイ。コロ好きにはたまらないジェームスさんもやっぱ歌うまい。そして乗せるのもひっぱっていくのもうまい。バンドもファンも熱中症よせ付けないくらい熱くっていいもの見せてもらいました。さっきのブライト・アイズとはいい意味で正反対でした。 マニックス後やばいほどの眠気がきていかん!寝てまう。とUNKLEを見る。バンドセットで想像してたノリとは随分違っていて驚いた。片方のDJさん1曲に2回3回と手拍子催促するし。途中で抜けてまたもやスクリーンにてArctic Monkeysをみる。彼らも見た事無い&途中までしか見ていないんだけどクールですね。ひたすらどんどん演奏してて、かっこええなぁって。ただギター?ベース?向かって右側の人が髪型、体型、格好(半パン)どれをとってもタカアンドトシのタカにしか見えなかった。かわいくて好きですけどね。 「そろそろ帰ろっか」とゆらゆらと帰る。運良く電車は空いてて座る事できて、とりあえずポリフォとブライト・アイズで花が咲く。電車にはサマソニ帰りのグループが何組もいてみんなそれぞれにあれがよかった、これがよかったと話してるんだろうねぇと微笑ましくなった私達は、、、そんなお年頃です(汗)。 1日しか参加できず、しかも・・・・・・・・・・・・モデスト・マウス・ジョニー・マーを見送ったのは一生悔いるかもしれない。でも大阪で私の代わりにダブルyちゃんが見て楽しんでくれたから。いろいろ聞かせて&貰って本当にありがとう!モデストにハマッて嬉しいです♪ サマソニはメンツによりけり。と毎年いいつつ毎年行ってるから来年も行くのかなー。でもやっぱメンツによります。来年よりもまずは今年素晴らしいステージを見せてくれたアーティスト、本当にありがとう! やっぱりレポにならず変なただの自己陶酔日記になり、読んで下さった方ごめんなさい。
by ms.paddington
| 2007-08-18 01:52
| 音楽
|
<Wilco>
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